ATTENTION!
例によって先生がかわいそうです。
直接的なエロ描写までは至りませんが夜神くん以外に輪●されかかってます。

「入れてなきゃいいってもんでもない!」
「エロがないなら見る気しない…」
と仰っしゃる方はご覧にならないほうがよろしいかもしれません。

「エロがなくてもいい」
「いっそ入れてても構わない」
「むしろ推奨」
と仰っしゃるツワモノのおじょうさんは↓レッツスクロール!



榛葉



















 こういうことがある、ということは、話には聞いていた。

 実際この校内で取り沙汰するほど大きな問題は起こった例はなかったが、小さいトラブルは日常茶飯事であったし、また対人間の職業である以上、些細でも諍いが起きるのは当然のことだと思っていた。

 でも、いざそれが自分の身に降りかかろうとは。








未遂







 少なくとも、かなりの危機的状況であることは間違いようがない事実だ。


 私はぼんやりそう考えながら、どこか他人事のような気持ちで自分の前方を覆い隠すように立ち並んでいる生徒たちを見やった。

 背後は屋上のフェンス。

 見晴らしよくグラウンドが一望できるこの場所からも、すでに放課後いく分か経ったこの時間、人の影はほとんどない。

 私はひとつため息をつくと、何度目かの同じ台詞を口にした。


 「ですから、屋上は立ち入り禁止です」


 定例の見回りついでに非常階段の鍵を確認しに来た折り、たむろしていた男子生徒三人と出くわしたのだ。
 見るからに毛色の良くない出で立ちに喫煙していなかっただけましとも思えたが、そのまま見過ごすわけにもいかず、先の台詞で勧告したらあっという間に囲まれこの状況だ。ため息しか出ない。
 リーダー格と思われる一人が、私の顔を覗きこむように近づいて云った。


 「はあ? それがなんだってんだよ。新米教師がえらそうに」

 「新米だろうと教師は教師です。その口の利き方はないでしょう」


 せいぜい20分はこの押し問答だ。
 三人とも体格が良く上背があるので、私は自然と彼らを見上げるかたちになる。
 それだけでも少々分が悪い。

 「下校時刻もとっくに過ぎてます。此処はもう閉めますから、はやく…」

 口早に云い切らぬうちに、がしゃんと鼓膜を裂くような高い音が響いた。
 男が、拳で私の顔のすぐ横のフェンスを撲ったのだ。衝撃を伝導させて、一面に巡らされた金網が共鳴してふるえる。


 「一人前の教師ヅラすんじゃねえっつってんだよ。虫唾が走る」

 「……………」


 短気な男の物云いに、いよいよ雲行きがあやしくなる。
 こんなくだらないことに時間をとられたくはない。このあと片付けなくてはならない事務処理も、待たせている生徒との約束だってあるのだ。

 「どう思われようと結構ですが、私も仕事ですので。……時間もありませんし、そろそろ終わりにしませんか?」

 つまらなそうに私がそう提案すると、男達は顔を一寸見合わせたあと、何かを示し合わさせたかのようににやにやと嗤い出した。その態度に微かな反感を覚えて、私がぴくりと下瞼に皺を刻むと、やがてひとりがおもむろに口を開いた。

 「まあそう云わずに、ゆっくりしていけば? 竜崎センセー」

 一瞬意図が読めずに目を瞬かせる。
 反応を待たず左横に居た男が私の腕を掴んだ。

 「あ……っ!?」

 そのまま力任せに引っ張られ、校庭側のフェンスから対角線上にある給水塔の陰に放られるようにして突き飛ばされる。体格からも力の差は歴然で、私の身体は抵抗もままならず、いいように翻弄された。
 態勢を崩され、なにを、と抗議の声をあげる間もなく胸倉を乱暴に掴まれる。

 「!!」

 殴られる、と瞬間身構えたと同時に、身体からふっと重力が抜け落ちた。
 視界が反転したかと思うと、次の瞬間目に飛び込んできた夕空と背中に走った痛みで、自分の肢体が突き倒され、地面に寝そべっているのだと気がついた。
 咄嗟に起き上がろうとしたが、それより早く伸びてきた手にコンクリート張りの床に身体を押さえつけられる。

 「…ッ何の真似ですか」

 低く絞り出すように呟くと、下品な笑みに顔を歪めた三人のうちのひとりが、こちらの顔を覗きこむようにして楽しそうに云った。

 「何って……こうなったらやることって、ひとつじゃねえ?センセイ」

 「…………」

 「殴るよりもイイ方法で、センセイに身の程って奴をわからせてやろうと思って。かわいそうだもんなぁ?その可愛い顔に怪我させちゃ」

 その台詞に、他のふたりがげらげらと声を立てて笑った。

 嫌な予感に、背筋や握りしめた掌からじわりと汗が滲む。
 動揺をおくびも顔に出さぬよう努め、私は真っ直ぐ相手を睨みつけた。


 「…馬鹿なこと云ってないで、離してください」

 「へーえ、余裕じゃん。今の自分の立場わかってる?」


 頭上に移動した一人に、手際よく両手を捉えられひと括りに固定される。
 まずい、と思う間もなく両膝を割られ、閉じられぬよう脚の間に男の身体が割り込んだ。

 「……やめ…、離し…離しなさい!!」

 思わず声が荒いだ。
 振り払おうと拘束された腕に力を込めるが、ぎっちり掴まれたそれはびくともしない。
 横から伸びてきた手が、シャツの胸倉を掴んだ。
 はっとする間もない。

 びっ、と布地の裂ける音がして、釦が弾け飛ぶ。


 「……!!」


 「へー…、センセイ、色白いのな」

 白衣ごと合わせを大きく開かれ、普段誰の目にも触れない筈の鎖骨から腹部にかけてが露わにされる。全員の視線が其処に集まるのが見なくとも感じられた。
 羞恥や憤りという以前の、あまりの状況に声もでない。

 「白いし、女みてーに細っこいし……ホントに男かよ?」

 興奮の隠しきれていない呟きとともに、無骨な掌が無造作に脇腹を撫で上げてくる。
 思わず悲鳴をあげそうになるほど気色の悪い感覚に、ぞわりと肌が粟立ち、背筋がふるえる。悪寒が止まらない。
 頭の中で必死になんとかこの状況を打開できる策を巡らせようとするが、動揺しきった頭では何も浮かんではこない。
 まずい、まずい。

 「それまでにしてください。ここで止めるのなら、一時の気の迷いとして私も忘れます。……これ以上続けるのでしたら、私にも考えがありますよ」

 声が震えないよう抑揚を抑えて勧告する。
 手足を押さえ込まれ、自由を奪われた完全に不利な状態で彼らより優位な点があるとすればただひとつ、私が教師であるという事実だけだった。
 私には、すくなくとも職務上、生徒を意に沿わせるだけの権限と権利がある。
 しかし彼らは私の言葉に、臆するどころか逆に嘲るように嗤った。


 「へー?考えって?他の教師に喋る?教育委員会に報告する?
 何て?『男子生徒三人に屋上で寄って集って輪姦されました』って?」


 「………!」

 「云えないだろ、センセイには。なあ?」

 「……………」


 見越されている。

 私が動揺から無意識に視線を逸らしてしまうと、それを図星とみてとったのか、男はにやにやと優越者の笑みを浮かべると再び掌で肌をまさぐり始めた。

 「や…めろ、触るな…っ!!」

 「おい、口塞いどけよ」

 すぐさま口もとを掌で覆われ、声を奪われる。こちらの抵抗もものともせず、大きな手のひらに呼吸すら塞がれそうに押さえつけられ、喉から呻いた。
 必死に身を捩じらせても、三人がかりで拘束されている身体はぴくりとも動かない。

 「ぐ──…うぅ…!!」

 「暴れんなよ、センセイ。先生がちゃんとした男なのかどうか、ちょっと確認してやるだけだからさ」

 下卑た嗤い声が耳を劈く。
 苦しくて息が上がって、自然と目に涙が滲んでくる。

 こわい。

 いままで生徒を怖いと思ったことなど一度もない。
 でも、今。
 私ははっきりと、自分を押さえつけ嗤いながら見下ろしている生徒たちに、かつて味わったことのない恐怖を感じていた。

 「………ッ…」

 感触を愉しむように皮膚を撫で回していた手指がふと、下肢にかかる。
 反射的に息を飲み、びくっと身体を揺らすと、その反応を見てとった誰かが声を立てて笑った。

 「…ッん───!!」

 恥じも外聞もない。
 私はただ、逃れたい一心で唯一自由になる脚を闇雲にばたつかせた。

 「! …っつ…」

 不意に、確かな手応えがあった。
 無闇にはなった一蹴が、脚を割っていた男の脇腹に当たったらしい。

 「…っの野郎!!」

 激昂した男の形相が視界に入ったかと思うと、物凄い衝撃が横から来た。
 頭ごと吹き飛ばされたのではと思えるほど強烈な衝撃のあと、左頬が火がついたように熱をもったことで、思い切り横面を張られたのだと気がついた。
 反動で強かに後頭部をコンクリートに打ちつけ、ぐらりと視界が歪む。
 口の奥から鼻腔に鉄臭さが拡がり、意識が遠のいた。


 「おい、顔はまずいだろ」

 「いいから、早くしろよ」


 ようやく……。大人しく…。…順番…。脚……押さえろ。……

 思考が濁るように白く翳んでゆき、だんだんと男達の話している会話が遠くから断片的に聞こえてくる。
 抵抗しなくてはと思うのに、まるで自分のものではないかのように意思を反映しなくなった身体は、まるで力が入らない。朦朧とした意識が、そのまま途切れそうになる。
 かちゃかちゃと金属音を立て、ベルトに手が掛けられる。
 叫びたいのに声が出ない。


 嫌だ……嫌だ……


 たすけて…誰か……!!











 「お前たち、何してる!!!」


 非常階段からの扉を開け放つ音とともに、怒号が響いた。
 張りのある、聞き覚えた声。


 「おい……やべ…」


 狼狽えた口走りとともに、身体を拘束していた手が一斉に退き、床に押さえつけられていた圧力がなくなる。
 淀んで焦点の定まらない視界から顔を覗きこんでいた影が消え、男達の気配が離れていくのを感じた。

 人が来たことで逃げ出したらしい彼らの、コンクリートを忙しなく靴裏が叩く音が次第に遠ざかる。入れ替わりに誰かの足音がひとつ、近づいてくるのがわかった。
 虚ろいだ意識の中、中空に拡がる翳んだ夕雲を眺め、私はだらりと肢体を投げ出すと、惰性に任せてそのまま目を閉じた。







 「……せい、先生!」

 肩を軽く揺すられ、ようやく意識が色を戻しはじめる。

 「………う、……」

 ゆっくりと瞼を持ち上げると、さらりと風に撫ぜられる茶色い髪が目に映った。
 見慣れた深い榛の目が、心配げに見下ろしている。


 「夜神くん……」


 ほんのすこしだけ、私は気を失っていたらしい。
 背中にあたる硬い床の感触が痛くてのろのろと上体を起こすと、後頭部の痛みとともに、貧血のようなくらりとした眩暈の余韻が引いた。

 「大丈夫? 先生…。約束の時間になっても先生来ないから、心配になって…」

 云いながら、白衣の背中の埃を丁寧にはたきおとす。
 秀麗な眉が沈痛な面持ちに撓み、襟元から大きく開き乱れた私の衣服を直しながら、

 「何も…されなかった?あいつ等に。…その……」

 彼は無残に破かれたシャツを見て、云いにくそうに視線を移ろわせた。
 彼の云わんとしていることを察し、私はぎこちなくも精一杯笑みを繕いながら、彼から隠すようにして胸元をかき合わせた。

 「……ええ、夜神くんが…来てくれましたから……。
 …助かりました。ありがとうございます」

 きまりの悪さも相まって、少々硬い声が出た。
 生徒に絡まれているところを生徒に助けられたという事実もそうだったが、ただの教師への暴行シーンではなかったことは彼の目にも明らかだっただろう。
 彼だけには、そういう面を見せたくなかった。


 「大丈夫?どこか痛いところは…」

 「いえ、大丈夫です。ちょっと…口の中が切れただけで…」


 舌で探ると歯列のあたりの粘膜に傷が入っているのが分かった。わずかに血の味が滲み、押すとぴりりとした鋭痛がはしる。殴られたときに歯が当たったのだろう。

 彼の手が、そっと私の顔に伸びた。


 「頬、腫れてる」

 「!」


 すこし冷たい手のひらが、労わるように頬に触れる。
 特に彼の手がつめたいのでなく、単に私の頬に熱が籠もっていたからそう感じたのかもしれないが、暴力を受けたばかりの其処に触れる彼の指先は、私にとってなによりも優しく心地良い感触だった。
 安堵から、徐々に強張っていた身体から力が抜ける。
 途端、彼がぎょっと目を丸くして私を見た。


 「…先せ…」

 「え……」 


 ぽた、と水滴が、白衣の袖口に染みた。


 不意に頬に手をあてる。筋を描くように其処が濡れていたことで初めて、それが私の目から落ちた涙で、自分が今泣いていることに気がついた。

 「あ…あれ……?……あ、…っ…」

 動揺した。
 仮にも生徒の前で泣いてはいけないと、無理に笑顔をつくろうとしたが結局それは中途半端にくちびるを歪めるに止まった。ぽたぽたと次々に垂れてくる涙は収まらない。
 私は慌てて彼の視線から逃れるように身を縮こまらせた。

 「ごめ…なさい、…違うんです……何でも、…っ…」

 生徒達に囲まれていた状態でも出てこなかった涙が、今更ながらに溢れてくる。止めようと思ってもどうしようもなくて、ただ「ごめんなさい」と繰り返しながら誤魔化すようにごしごしと何度も目元を擦っていると、ふと、肩に彼の手が触れた。

 反射的に顔を上げる。 
 視界をすっと影が覆ったかと思うと同時に、くちびるにやわらかいものが触れた。


 「!………」


 彼の、口唇。


 予想だにしない彼の行動に驚き、思わずびくんと身体を震わす。
 それに反応するように彼のくちびるは、一瞬触れただけでゆっくりと離れていく。するりと、肩を掴んでいた掌も離された。


 触れるだけの、やさしいばかりのキス。


 突然の出来事に、私が涙を拭うことも忘れて大きく目を見開き、茫然と彼の顔を見上げていると、彼はばつが悪そうに視線を伏せて顔をうつむけた。


 「……ごめん……。でも、先生に…そんなふうに泣かれると……僕、どうしていいか……わからなくなる」


 その言葉に、はりつめていた何かが一気に弛緩した。

 何かを考えるも答えるよりも先に、気がつくと私は、大きくしゃくりあげるようにして泣き出していた。


 「……っう、うぅっ…、っ、うぇ…っ…」

 「せ、先生!」


 彼の慌てた声が降ってくる。
 大の大人がみっともない、と思いつつも、一度せきを切るとどうにも止まらなかった。
 私は自分が教師であることも、此処が校内であることも、彼が生徒であることも忘れて、ただ昂った感情のまま子どものように、呼吸が覚束ないほど嗚咽し涙を零した。
 顎をつたいおちた滴がいくつも、ぱたぱたと手の甲に落ちては伝い痕をのこす。

 「ひっ…、ぅく…っ、うぅっ、えっ…」

 ふと、伸びてきた腕に身体を引き寄せられる。

 やわらかく掌が背中に廻されたかと思うと、次の瞬間私の身体は彼の胸の中にすっかり納まっていた。頬にあたる首筋からじわりと鼓動と熱が伝わり、呼吸すれば彼の匂いかした。耳もとに近い彼のくちびるから、痛ましげな囁きが漏れる。

 「泣かないで、先生。……泣かないでよ……」

 すこし力の込められた暖かな両腕。
 さっきは触れられただけであんなにおぞましかったものが、不思議と彼の手には嫌悪を感じない。むしろ心地良い体温にされるままに脱力し彼の肩口に顔をうずめると、私が抵抗しないのを悟ったのか、窺うように抱きしめていた腕にはっきりと力がこもった。

 「こ、怖かっ…、です…」

 忙しない呼吸の間、聞き取れるか否かの小声でなんとかそれだけ呟くと、応えるようにぎゅっとすこしだけ強く抱き寄せられる。こんな泣き方をするのは随分と久しぶりだった。こんなふうに、誰かの体温に包まれることも。

 まるで幼子にするように彼の手のひらに背中を撫でられながら、私はしばらくの間彼の制服のジャケットに嗚咽を埋め尽くした。服が涙を吸って湿るのにも構わず、彼は私が落ち着きを取り戻し、泣きやむまで私の身体を離すことはなかった。

 彼のくちびるが、やさしく頬を辿る。
 私は目を閉じたままでいた。嫌じゃない。

 促されたからか自発的かわからないままゆっくりと肩口から顔を上げると、やわらかく瞼に圧しつけられた彼のくちびるの感触が、再びそっと私のくちびるに重なった。


 彼は生徒なのに。
 男同士なのに。


 その時は微塵も脳裏にうかばず、私は彼の口づけを受け入れていた。
 いやじゃない──
 彼のくちびるが離され、腕が離されるまでの長くも短くもない時間、私はただ彼の手に身をまかせ、目を閉ざしたまま緩やかな感覚に沈んでいった。












 その日の放課後以来、彼がそのことについて言及してくることはなかった。

 彼は他の誰にも私が生徒に暴行されかかったことを喋ったりしなかったし、私が泣いたことも、まして抱きしめられたことも、キスしたことも、まるで夢だったのではないだろうかと思えるほど彼の態度はそれ以前とまったく変わりがなかった。

 私自身の周囲もまたなにも変わらず平穏だった。
 空も傾き宵闇に薄暗くなり始めた別れ際、彼が云っていた「先生は何も心配しなくていいから」という台詞のとおり、どういう手を使ったのか、あの生徒たちが私にちょっかいを出してくることは二度となかった。

 ほんのすこし変わったことがあるとすれば、彼の化学の成績が急に伸び悩みをみせ始めたことくらいだろう。何食わぬ顔で「元々あまり得意ではなかった」と話す彼は、以前よりも私の準備室に出入りすることが多くなった。

 それでなくとも、校内を歩いていれば彼の姿を見かける頻度は増えた。

 私が他の生徒より彼を意識しているからそう感じるのかもしれなかったが、彼の姿が目につくたび、私はそれを自然と目で追ってしまうようになっていた。

 それでも、彼の態度は懐っこい優秀な生徒のまま変わらない。

 私もまた変わらず彼のよき教師を演じながらその実、時おり不可解な感情に襲われることがあった。
 教訓だけ胸に留めて忘れようと努めたあの日の、彼の、抱きしめられた腕の強さや、微かな匂いや、触れたくちびるの感触が脳裏を掠めては狼狽する。

 思い出すと体の内側が熱をもつような、苦いばかりでない記憶。

 あれは単に彼の優しさの延長で、他に他意はないのだと思っても、忘れることも、忘れられることもなく時間は過ぎた。




 その均衡と関係が彼から破られる日が来るとは、
 その時の私には及びもつかなかったのだ。













おつです。
なんていうか…すいませんでした(陳謝)
なんとなく…やりたくなったんです…

すべては某mさまが『竜崎先生はグレた子たちに襲われたらいい』とか萌ェシチュエーションを提示された所為です。ワタシわるくないよー(責任転嫁!)
輪姦自体というよりは、ギリギリで免れて夜神くんに「よしよし怖かったね〜」ってやさしくされて泣いちゃう先生が書きたかったんですが…
ホントはマワされちゃっても良いか!R-18行きだし とか思っていたことは胸に秘めてお墓まで持って行こうとおもいます。

べつにエロくもないのにR-18行きなのは暴行未遂という内容と、特にオモテに必要な話ではないからです…つまりはあんまり脈絡がないということです…(沈)
この時点ではふたりはできてナイです。できる前です。
できてたら血の雨が降ったとおもいます…おそろしや…

グレた子たちは某へヴンなBLGの三馬鹿を参考にしました。
プレイしなおしちゃったよ OTL
よって夜神くんには満月を背負って登場してほしかったです(笑)
コレでわかる人いるんだろうか…


それでは、最後まで読んでいただきアリガトウございましたv



update---2005.7.30