chain 「ああ、やっぱりよく似合いますね」 称賛の言葉とともに優しく微笑みかけても、彼は人形のように微動だにしない。 軍服をはだけ、あらわになった彼の胸元。 小さな突起に通された、細いプラチナのリングピアス。 日に晒さない部分は割と色が白い彼にきっと似合うと思い、特別に造らせたものだ。 これを彼に贈ろうと決めたのが一月前。先にはじめて針を刺した時には、さすがの彼も敏感な部分を貫かれる痛みに声を上げた。 薄桃色の乳首をくすぐるようにして銀色の飾りを揺らすと、微かな金属の擦れる音とともに彼の肩がびくっとすくまる。 「……、………っ」 彼は何とも言えない、悔しそうとも、快楽を堪えているようともとれる表情で、くちびるを噛み締め俯いた。 かわいそうに。 僕のような上官に遵ったばかりに、醜悪な欲望のはけ口にされたばかりか、あまつさえこんなところに針を通されるなんて。 どこまでも強情で愚直な彼を憐れむ心は有りこそすれど、それは僕の理性のほんの一部に過ぎず、結局は彼への劣情に飲み込まれ押し潰されて終わる。いつも。 手袋をしたままの指先で何度か華奢なリングを撫でたあと、そこからさらに連なる細いチェーンを手にとった。 彼がはっとして胸元に目をやる。 その表情に怯えが浮かんでいることに満足し、僕は唇を吊り上げた。 「首輪にチェーンなんていうのは在り来りですけど、こんなところに鎖を繋がれるなんて素敵じゃないですか。…誰にも見えない隷属の証のようで」 囁くと同時に、くん、とチェーンを軽く引く。 「ッ…、…!!!」 びくん、と大きく背がしなり、俯いていた顎が跳ね上がった。 声を殺しきられたことはおもしろくなかったが、嘘をつけない彼の身体の素直な反応に思わずくすりと喉で笑うと、彼が息を乱しながら、未だ強い意思の滲まない瞳で僕を睨みつけた。 それも一瞬のことで、またすぐに視線をそらし、されるがままの人形に戻る。 僕がどんな屈辱を与えようと、それに従順な振りをしてその実、こればかりも堕ちることのない彼の精神。 そんな高潔な彼が、心までも、僕に屈服する日はいつだろう。 遠くないその日を思いながら微笑むと、僕は再びチェーンを手に絡ませた。 ---------------------------------- 幕僚総長\(^O^)/SM開眼 わたしのなかで参謀の乳首にチェーンピアスが デフォになってしまいつつあるんですがどうしたらいいですか!← 反抗的な態度とるたびにくんっと引っ張られて躾けられるなんて 萌えすぎると思ってしまうんですが… ちくび好きもここまで来るとどうしようもないですね! update:08/2/28 |